第2回 侍ジャパンvs欧州選抜 二戦目 「要注意地域に仲間入りした欧州選抜」2015年03月12日

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【目次】
[1] 投打で圧倒した欧州選抜
[2] 井納、武田の2人の好投がヒント

 3月11日、第2戦は欧州選抜が3回まで5点を奪う試合展開で、終始、欧州選抜の優勢なペースで進行した。改めて欧州チームも警戒しなければならないと印象付けた試合となった。

投打で圧倒した欧州選抜

本塁打を放ったデカスター選手

 欧州といえば、サッカーが強いイメージを抱くが、この2日間は「欧州地域は野球も強い」と印象付けるには十分だった。

 第2戦も、甘い球を見逃さない欧州選抜打線は健在だった。2回裏、2本の適時打で2点を先制すると、3回裏には、5番デカスターの3ランホームランで一挙5点を奪う苦しい試合展開になった。それにしても素晴らしいパワーである。

 デカスターは試合前のフリー打撃や、ティー打撃でも、実に迫力ある打球を放っていた。このスイングで芯を食えば…という怖さがあったが、まさにデカスタのパワーを見せた瞬間だった。

 昨日も侍ジャパンの140キロ後半の速球の投手に対してもついていくことができていたが、この日も甘くい入った変化球を逃さないミート力は素晴らしいものがあるだろう。
 侍ジャパンは6回表に、山田 哲人の本塁打、また内野ゴロで1点を返し、5対2と3点差に迫るが、8回裏に1点を追加され、2対6。そして9回表、欧州選抜は5番手・ストゥイフベルゲンが登板。ストゥイフベルゲンは常時140キロ後半~最速152キロのストレートで圧倒。さらに150キロ台のツーシームも披露し、最後は本塁打を放った山田を152キロのストレートで空振り三振に打ち取り試合終了。投打ともに上回る内容で、侍ジャパンを破ったのだ。

 特に素晴らしかったのは、クローザーのストゥイフベルゲン。現在はオランダの国内リーグに所属しているが、さらに日本やアメリカなどのプロリーグでプレーができるかもしれない。そんな印象を与える強烈なピッチングだった。

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欧州選抜 6-2 侍ジャパン

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侍ジャパン0000020002
欧州選抜02300001X6

侍ジャパン:松葉、井納、武田、松井裕 - 伊藤、會澤、嶋
欧州代表:マークウェル、ナカル、ゾマー、ストゥイフベルゲン - オチョア

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