【第46回明治神宮大会】環太平洋大vs天理大 「雨の中、粘り強く戦い抜き歴史に残る初勝利」2015年11月14日

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「雨の中、粘り強く戦い抜き歴史に残る初勝利」

和田洸貴(早稲田大)

 雨、雨である。第1試合から雨が降り続いていたが、最も強く降っている。
 とてもプレーが難しい試合環境となったが、お互い粘り強い試合運びで接戦となった。
 試合が動いたは3回裏、一死二、三塁から4番高祖 健輔の先制打で1点を先制。さらには6回裏には無死二塁から5番浦木直大(2年)の適時三塁打でさらに1点を追加。さらに押し出し四球で3対0となった。だんだん雨が強くなり、選手が気の毒という心境になるが、環太平洋大はその中でも伸び伸びとプレーすることができていた。代表が決定し、さらに組み合わせが決まった時点で、長期の天気予報を見て、雨と出ていたので、それまで雨の中でプレーすることを想定して、練習をしたり、心づもりをして準備をしてきた。
 投げては先発の和田洸輝が好投。135キロ前後の速球、キレのあるスライダー、チェンジアップ、カーブを低めに丹念に投げ分ける投球。雨の中でもきっちりとコントロールできるようになっていた。今秋のリーグ戦では7勝を上げているが、そのきっかけは夏場の関東遠征にあった。そこで上武大、専修大、亜細亜大といった強豪大学。また都市対抗優勝の日本生命とオープン戦を行って全国レベルの野球を肌で実感した。
野村昭彦監督は「関東のレベルは高いから、本当に甘い考えでやっていたら勝てないぞとずっといってきましたが、じゃあ戦ったほうが良いだろうということでOP戦をやらせていただいたのですが、すべて負けましたが、彼らの心の中では何か響いたのではないでしょうか。明らかに変わったの和田だったんです。また日本生命さんとのOP戦で好投したことで、自信をつけて秋の7勝につながったです」と和田の成長の背景を語った。

 8回表に1点を失ったが、そして9回表、和田と共に期待する中川和大(3年)が最後を抑え、見事に初勝利を決めた。環太平洋大は授業をしっかりと受けてから練習に入るようで、練習開始が午後17時から3時間。高校野球の部活とあまり変わらない形態で、野村監督も「高校野球の延長。だからしっかりとやることが大切なんだ」と選手たちに語り掛けながら、チーム育成に励んできた。そしてつらい雨の中で初勝利。それは環太平洋大にとっては歴史に残る1勝となった。


1 2 3 4 5 6 7 8 9
天理大0000000101
環太平洋大学00100200X3

天理大:山本竜、石原ー多田
環太平洋大学:和田、原、宮本ー高祖、志賀
三塁打:武田(天)
二塁打:山本柊(天)浦木(環)

(文/写真・河嶋 宗一

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