第154回 【第47回明治神宮大会】日本大vs東海大北海道 「京田、ドラフト指名対決を制する二塁打!」2016年11月14日
神宮大会前にバットを替えた京田が早速結果を残す

京田陽太(日本大)
中日ドラフト2位の京田 陽太と横浜DeNA2位の水野 滉也の対決で注目が集まったこの試合は序盤で試合が決した。
1回裏、一死二塁の場面で打席が回った京田は水野が投じた高めのストレートを逃さず左中間を破る適時三塁打で1点を先制する。さらに4番太田和輝もライト超えの適時二塁打で2点目。京田は大会前にバットを変更したようで、以前よりも振りぬきやすくなったと手ごたえを感じている。もともと守備力の高さが際立ち、課題は打撃とみられていた選手。振りぬきがしやすいバットになったことで、力のある投手を打ち崩せることができれば、プロの舞台でも生きるだろう。
4番太田は逆方向へ鋭い打球を打てるようになり、1年のときと比べると打撃の幅が広がった。現役時代の小久保裕紀に憧れ、長打力をアピールしたい太田にとっては上々のデビュー戦となった。そして3回裏には強打の捕手・八田夏の2点適時打が飛び出し、4対0として、水野を降板させる。その後も、投手・弓削隼人の適時打や1番上川畑大悟の適時二塁打で7対0とコールド勝ちを決めた。
打たれた水野は、大学選手権と比べるとかなり球速が落ちており、130キロ中盤にとどまった。やはり大学選手権、日米大学野球、秋のリーグ戦とほぼ1年間投げていることになる。
水野は「1年間投げ切る難しさを実感しました」とコメント。だがプロでは1年間投げ切ることが仕事になる。それは水野は実感している。
「やはり1年間投げ切るだけのスタミナを身につけていきたい」と語った。まずはしっかりと休んで来年、元気な姿で京田と勝負することを期待したい。
(取材・文=河嶋 宗一)

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