第7回 【小関順二のドラフト指名予想】阪神タイガース編2015年10月12日

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【目次】
[1] FA、トレードでチーム構成をしてきた阪神タイガース
[2] 野手の補強が緊急か

野手の補強が緊急か

平沢 大河(仙台育英)

 補強ポイントは得失点差−88でわかるように投打両方とも。それでもどちらかと言われれば、「野手の補強が緊急」と答えるだろう。次に現在の主力選手を紹介する。名前横の年齢は来季中の満年齢である。

 捕手 鶴岡39歳、藤井40歳、梅野 龍太郎25歳
 一塁手 ゴメス32歳
 二塁手 上本 博紀30歳
 三塁手 今成29歳、西岡32歳
 遊撃手 鳥谷35歳
 左翼手 マートン35歳、伊藤 隼太27歳
 中堅手 大和29歳、江越 大賀23歳、俊介29歳
 右翼手 福留39歳

 年齢を見れば内野全般が補強ポイントだとわかる。特にポスト鳥谷はチームの中心軸だけに、大物感のある高校生を後継者にしたい。候補は平沢 大河仙台育英・遊撃手2015年インタビュー)。夏の甲子園大会のあとに行われた大学選抜との壮行試合U-18ワールドカップでは木製バットで好成績を残しているので対応力に心配はない。

 高校生野手の上位指名とともに私が期待するのは、1996年にダイエーが行った1位井口 資仁(青山学院大2014年インタビュー)、2位松中 信彦(新日鉄君津)、3位柴原 洋(九州共立大)という野手3人の上位指名。
ドラフト史上に残る名指名と言ってよく、現場の監督が投手を欲しがってもチームの3~5年先を見据えて野手を3人指名する——即戦力を指名するならこれくらい思い切った指名を期待したい。

 この指名を今年やるなら、候補者は髙山 俊(明治大・外野手)、谷田 成吾(慶応大・外野手)、茂木 栄五郎(早稲田大・三塁手も内野全般可能)、柴田 竜拓(國學院大・遊撃手)、藤岡 裕大(亜細亜大・三塁手)。
順位は1位髙山、2位茂木ないしは柴田、3位谷田ないしは藤岡となる。捕手=梅野、一塁=ゴメス、二塁=上本、三塁茂木、遊撃=柴田、左翼=伊藤隼、中堅=髙山、右翼=江越という布陣はなかなか魅力がある。

 投手は高橋 純平県立岐阜商・2015年インタビュー【前編】【後編】)の入札を諦めたという情報が流れた。即戦力狙いのためである。しかし、12年の藤浪、大谷 翔平(日本ハム・関連記事)、13年の松井 裕樹(楽天)、14年の髙橋 光成(西武2014年インタビュー)でわかるように、投球フォームの完成度が高ければ高校卒でも1年目から活躍できることが立証されている。

 高橋はどうかというと、この4人の中では大谷と並んでいいフォームで投げる。前肩が開かない、広いステップが可能(下半身主導のフォーム)、球持ちがいい……等々、フォームの完成が高く、ストレートの最速は152キロと超高校級。個人的には、藤浪と高橋が並び立つ黄金の投手陣を是非見てみたい。そうなった場合、野手の1位指名はもちろんあきらめなければならない。

(文・小関 順二

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岡本 和真(智辯学園) 【選手名鑑】
坂本 勇人(唐津商) 【選手名鑑】
坂本 勇人(光星学院) 【選手名鑑】
髙橋 光成(前橋育英) 【選手名鑑】
高橋 純平(県立岐阜商) 【選手名鑑】
髙山 俊(日大三) 【選手名鑑】
平沢 大河(仙台育英) 【選手名鑑】
藤浪 晋太郎(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
松井 裕樹(桐光学園) 【選手名鑑】
茂木 栄五郎(桐蔭学園) 【選手名鑑】

プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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