第8回 【小関順二のドラフト指名予想】千葉ロッテマリーンズ編2015年10月13日

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【目次】
[1] 昨年の高卒野手指名を追い風にできるか
[2] 大学生野手は上位指名がノーマルだが、あえて高校生野手を上位に指名したい

大学生野手は上位指名がノーマルだが、あえて高校生野手を上位に指名したい

 08年以降、野手の1、2位指名は、長野 久義(08年2位・拒否2013年インタビュー)、荻野(09年1位)、伊志嶺 翔大(10年1位)、吉田 裕太(13年2位)、中村(14年1位)と5人いる。これは、日本ハム6.5人、(大谷 翔平関連記事は投手0.5人、野手0.5人)、ソフトバンク5人、オリックス5人、楽天3人と比べても少なくない。
高校生は1人もいないので、ロッテ的視点に立てば2、3位で茂木、柴田、3、4位で藤岡、吉持、北村あたりにターゲットを絞り、下位で高校生野手を獲るというのがノーマルな指名予想だ。

 ただ、ロッテには投手も野手も、国際大会で活躍するような選手がいない。13、14年の過去2年、ロッテの選手でタイトル獲得、あるいはベストナイン、ゴールデングラブに輝いたのは、13年のベストナイン遊撃手=鈴木 大地、最多セーブ=益田の2人だけである。

 この事実が象徴するように、全体的なレベルは低くないが絶対的な存在がいないため、チーム全体から華やいだ空気が湧き立ってこない。

平沢 大河(仙台育英)

 たとえば、13、14年のベストナインには田中 将大2013年インタビュー浅村 栄斗2015年インタビュー、内川 聖一(2014年インタビュー【前編】 【後編】)、中田 翔2014年インタビュー伊藤 光、銀次、今宮 健太2014年インタビュー、中村 剛也2015年インタビューという高校卒がいた。
そういうスターのオーラを放つ高校卒選手をもう少し上位で指名してもいいのではないか。そういうわけで、投手では高橋 純平県立岐阜商・2015年インタビュー【前編】 【後編】)、小笠原 慎之介東海大相模U-18 ワールドカップ関連記事)、野手では平沢 大河仙台育英・遊撃手2015年インタビュー)、オコエ 瑠偉関東一・外野手・2015年インタビュー【前編】 【後編】)の上位指名を推薦したい。

 野手の2人はいっぺんに獲れそうもないので、外野手のオコエより手薄な内野手の平沢のほうを勧めたい。
もし平沢を1、2位で獲得したら、このポジションの高校生の上位指名は、02年の西岡以来13年ぶりとなる。

 レギュラー定着の期待がかかる捕手は、2010年以降の過去5年、小池 翔大江村 直也、田村、吉田 裕太、寺嶋 寛大2014年インタビューを指名して、ようやく田村に一本立ちの気配がある。9/24現在の盗塁阻止率.440は両リーグ中、唯一の4割超え。

 しかし、充実すればするほど、絶対的な安定感がない、バッティングが弱い、と粗探しをするのがフロント。今年も1人、中位、下位での指名がありそうだ。
アマチュアナンバーワン捕手、木下 拓哉は09年に荻野、大谷 智久を獲得してパイプのあるトヨタ自動車所属だが、1、2位で指名するほど他のポジションが充実しているわけではない。

 そこで木下は諦めて、向かいたいのが大学生の坂本 誠志郎(明治大)、猪又 弘樹(青山学院大)、辻野 雄大(白鴎大)、宇佐見 真吾(城西国際大)、社会人の船越 涼太(王子)、戸柱 恭孝(NTT西日本)、古川 昌平(日本生命)、鎌田 将吾(日本新薬)たち。
この中では個人的には戸柱が最も攻守のバランスが取れていると思う。

(文・小関 順二

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大嶺 翔太(八重山商工) 【選手名鑑】
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柴田 竜拓(岡山理大附) 【選手名鑑】
高橋 純平(県立岐阜商) 【選手名鑑】
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西野 勇士(新湊) 【選手名鑑】
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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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