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第1回 一番高卒プロを輩出している学校はどこだ?2015年10月18日

【目次】
[1]1位 横浜(10人) 複数人指名3回の人材の濃さ!
[2]2位 大阪桐蔭(9人) / 3位 帝京(8人)
[3]4位 北照・九州国際大付(7人)プロ志向の強さは貫くことができるか?
注目のドラフト特集、輩出チームランキング。今回は、高卒でプロ入りする選手が多い高校のトップ5を紹介していく。高卒ですぐにプロ入りする逸材が揃う高校は、育成のレベルが非常に高く、高卒プロの志向が高いといえる。この10年、どの高校がもっとも高卒プロ入り選手を輩出しているのか。注目のドラフト出身校分析!
対象選手:2005年~2014年ドラフトまで高卒で指名された選手(育成枠も含む)。大卒、社会人、独立リーグ経由でプロ入りした選手はカウントしない。
1位 横浜(10人) 複数人指名3回の人材の濃さ!

横浜高等学校
1位の横浜は松坂 大輔(現・福岡ソフトバンク)、今季最多勝を獲得した涌井 秀章(現・千葉ロッテ)のように高卒から活躍する選手が非常に多いが、そういう先輩たちに憧れ、高校卒業と同時にプロの門をたたく選手が多い。
2006年のドラフトでは佐藤 賢治(現・北海道日本ハム)が千葉ロッテから、スラッガー・福田 永将が中日ドラゴンズから指名を受けた。その一学年下では高濱 卓也(現・千葉ロッテ)が阪神から指名され、さらに一学年下の土屋 健二(今季 横浜DeNAで戦力外)も北海道日本ハムから指名された。その土屋の一学年下は筒香 嘉智(2011年インタビュー)が横浜に指名され、今では横浜DeNAの若き4番へ成長しており、4年連続で指名されている。ただ寂しいのは、大成の気配があるのが筒香のみという点だ。土屋は戦力外になったが、佐藤、高濱、福田の3人には横浜OBはやっぱりすごいと思わせる活躍を見せてくれることに期待したい。
連続指名が途切れた後の2011年ドラフトで北海道日本ハムから指名された近藤 健介と、横浜DeNAから指名された乙坂 智は健闘を見せている。近藤は高卒1年目から20試合に出場。プロ初本塁打は3年目で、その年は4本塁打を記録し、89試合に出場。さらに今年は初めて規定打席に到達し、パ・リーグ3位となる打率.326を記録し、22歳ながら出世街道を走っているといえるだろう。
また乙坂も、高卒3年目の昨年にプロ初本塁打を記録すると、4年目の今年は3本塁打で自己最多の52試合に出場しており、活躍度は高いといえるだろう。2012年ドラフトでは田原 啓吾が読売ジャイアンツに育成枠で指名を受け、支配下登録を目指す立場。4年目となる来年は勝負の1年になりそうだ。田原の二学年下が、ともに北海道日本ハムに指名された浅間 大基と高濱 祐仁だ。先に台頭したのは浅間で、1年目から46試合に出場し、打率.285を記録。すでに37安打を打っており、来季以降の活躍が非常に楽しみだ。
横浜が凄いのは複数人指名される傾向があるということ。2006年ドラフトでは下水流 昂(青山学院大-Honda-現・広島)、2008年では倉本 寿彦(創価大-日本新薬-現・横浜DeNA)と大学・社会人を経由してプロ入りしている選手も多く、改めてこの人材輩出度は素晴らしいと感じる。来年はエース・藤平 尚真がプロ注目だが、藤平を中心とした2年生が活躍を見せれば、またエリート中学生たちが横浜の門をたたく。このサイクルが続く限り、横浜は多くのプロ選手を輩出することだろう。
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