第4回 【小関順二のドラフト指名予想】東北楽天ゴールデンイーグルス編 「今年はスケール重視で指名するべき!」2016年10月13日

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【目次】
[1] 高卒投手がどれだけ伸びてくるか?
[2] 1位は田中正義で行くべき!その理由とは?

1位は田中正義で行くべき!その理由とは?

田中 正義(創価大)

■どんな選手を1位で指名するべきなのか

 同じ実力なら高校生を優先して獲る、というのが楽天のドラフト戦略である。大学生の田中 正義(創価大)、佐々木 千隼(桜美林大)、社会人の山岡 泰輔(東京ガス)と高校生の今井 達也作新学院)の比較ということになる。

 肩の状態が万全なら田中が第一候補だが、はっきりしない。ただ、秋季リーグ戦で過不足なく投げて3勝を挙げ、9月24日の東京国際大戦ではストレートが自己最速に1キロに迫る155キロを計測しているので、プロ1年目に即戦力の期待をかけていいだろう。また、即戦力でなくても、将来性重視で田中を獲得するという戦略があってもいい。私は、1、2年後より3、4年後の田中の方がスケールを増していると思う。

 今井の潜在能力も負けていない。180㎝/72㎏の体格はウエイトトレーニングが不十分で、体作りが発展途上にあることを意味する。それでもストレートが152キロを計測し、夏の甲子園大会を全試合投げ抜いてチームを優勝に導いているのである。心身ともに並外れた強さがある証拠である。

 2人を比較して「力が同等」という根拠が見出せないので、これまでの戦略と異なった指名をするのも手である。2012年以来、高校生投手の1位指名にこだわってきたが、ここで1回だけ大学生の田中を1位入札してみる。戦略を作り上げ、それを実行するのは立派だが、5年に1回くらい逆方向の考え方で指名する柔軟さがあってもいいと思う。それが今年に限っては田中 正義の1位入札だと思う。

(文・小関 順二


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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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