第2回 高知ファイティングドッグス シーズン展望2013年04月06日
【目次】
[1]昨年度リーグ戦成績/巻き返しのカギとなる投手陣
[2]野手陣では伸び盛りの若手に注目!
昨年度リーグ戦成績
後期 7勝27敗6分(4位)
巻き返しのカギとなる投手陣
昨季前後期ともに最下位に終わり巻き返しを誓う高知ファイティングドッグス。今年は投手を中心とした守り勝つ野球で優勝を目指す。

高知ファイティングドッグス 井川博文投手
投手陣の中心は井川博文。右サイドハンドから140キロ台の直球とキレの有るスライダーを武器にする投手として、リーグ5位の防御率2.10。そして85イニングを投げて73奪三振。奪三振率7.67は先発投手として高い数字だ。特にストレートには自信を持っており、去年行われたオリックス二軍との直球のみ三者連続奪三振を奪っている。先発・中継ぎとして投げて2勝6敗4セーブ。先発ならば二桁勝利を目指し、プロ入りを目指す。
定岡監督から期待されているのは今年6年目を迎える吉川岳。変化球を中心としたコンビネーションで三振を奪える左腕。本人も変化球はどの変化球でもストライクが取れると自信にしており、昨季は28イニングを投げて23奪三振と三振が奪える。防御率も1.61と安定した成績を残している。
定岡監督が吉川に期待することは1年間怪我なく投げることを投げてもらうこと。彼が1年間フル回転するようになると投手陣の厚みがぐっと厚くなることだろう。昨季は不調に終わったが、四国ILリーグで通算最多勝利(49勝)を上げている野原慎二郎、ローテーションを守った山中智貴の活躍も期待される。
新人として期待されているのが中村 正利。鹿児島城西時代は鹿児島県屈指の本格派左腕として評判で、春の九州大会に出場。左腕から投じる140キロ前後の速球とチェンジアップをコンビネーションとした左腕だ。中村はプロへの近道として独立リーグを選んだ。定岡監督は彼のストレートと物怖じしない性格を評価しており、高卒1年目から戦力として期待される。順調にステップアップし、NPBのスカウトから高い評価を受ける投手へ成長していくか注目だ。
投手陣を引っ張るのが今年2年目を迎える屋宜宣一郎。昨年は78試合に出場した。武器は強肩と正確性を兼ね備えたスローイング。課題は打撃とインサイドワーク。昨季は打率.199に終わり、打撃強化中。そして2年目を迎え、投手の持ち味を引き出すのは自分と責任感を感じており、打撃と捕手としての総合力を高めていく。
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