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第17回 【四国IL plus 2016北米遠征】真の「カブキJAPAN」となるために あと半歩・一歩の精度を極めよ2016年06月27日
【目次】
[1]あと一歩をどれだけ極められるか?
[2]監督、選手のコメント
[3]Twitterで収めた試合の様子や選手たちの素顔をまとめて紹介!
あと一歩をどれだけ極められるか?

嘉数は終盤2イニングを完璧に抑える好投
長い北米での戦いもいよいよ最終盤へ。「四国アイランドリーグplus ALL STARS」最後の訪問地はカナダ・オンタリオ州オタワのレイモンド・シャボー・グラント・ソーントン・パークである。現地時間6月28日19時05分(日本時間6月29日08時5分)より始まったオタワ・チャンピオンズとの3連戦初戦。5連敗・3試合連続サヨナラ負けで通算成績6勝10敗となり迎える彼らの意地に期待である。
その意地とカブキJAPANエースの責任感を右サイドハンドがまず示す。ここまでの北米遠征3試合で防御率2.00・2勝0敗の原田 宥希(香川オリーブガイナーズ)は、初回に二死一・三塁から5番打者に適時打を許すなどこれまでの登板と比べ明らかにボールに力がない状態。
それでもストレート、スライダー、カーブ、シュート、チェンジアップを丹念にコーナーへ投げ分けて打たせて取った原田は6回裏、勝ち越し打を許したとはいえ、被安打6・6奪三振、2失点。バトンをしっかりリリーフ陣に引き継ぐ。彼は間違いなく限界点を超えた「KABUKI SPIRITS!」の体現者となった。
これに呼応し「傾く(かぶく)」姿勢を見せたのは9番打者・平間 隼人(徳島インディゴソックス)。4回表、一死二、三塁からニゴロで1打点。再び1対2とされた8回表一死二塁からは、ストレートを思い切り引っ張って右翼線を破る同点適時二塁打。これで平間はチームNo2の13打点目。とても9番打者とは思えない勝負強さである。
かくして試合は延長戦へ。10回は両者チャンスをつかむも得点には至らず、11回からは無死二塁のタイブレーク制で決着をつけることになった。
そして12回表、最初に壁を破ったのは「四国アイランドリーグplus ALL STARS」であった。一死三塁から代打に送られたのは河田 直人(高知ファイティングドッグス)。闘志あふれるプレーの代償に長期離脱を強いられたガッツマンは、期待に応えて中前に弾き返し3対2。いよいよトンネル脱出が見えてきた。
が、3イニング目に入った守護神・平良 成(高知ファイティングドッグス)が力尽きた。一死満塁から3番打者に左中間を破る2点適時打を食らい、3対4。4試合連続のサヨナラ負けで通算成績は6勝11敗。昨年に続き北米遠征の負け越しが決定した。
「なにをやったら勝てるのか?」選手たちの心中は察するに余りある。ただ、10回表の一死満塁で無得点に終わった場面など、相手より先に勝利へ先んずる術はまだ多くあることも事実だ。あと半歩、あと一歩の精度を上げれば、12回で12三振・下位打線は軒並み打率1割台のオタワ・チャンピオンズ相手には十分勝機がある。その積み上げが喜望峰・キューバ代表戦勝利への礎となるはずだ。
オタワ・チャンピオンズの3連戦2戦目は、現地時間6月29日19時05分(日本時間6月30日08時5分)より開催。「7勝目」の先にある大きな目標向けて、彼らには今こそ壁を破る真の「カブキJAPAN」への道を歩んでもらいたい。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
四国IL plus ALL STARS | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
オタワ・チャンピオンズ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2× | 4 |
四国アイランドリーグplus ALL STARS:原田、フィリップス、嘉数、平良-鶴田、垂井
オタワ・チャンピオンズ:Carlos、Cooper、Perez、Wilson、Cunningham-Grauer