2011年度版 大学生ドラフト特集(上)

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第1回 2011年度版 独立リーグドラフト特集2011年10月26日

ドラフト候補

投手冨田康祐(香川オリーブガイナーズ)右右 
富永一(徳島インディゴソックス)右右
入野 貴大(愛媛マンダリンパイレーツ)右左
間曽晃平(新潟アルビレックス)右右

捕手山村 裕也(徳島インディゴソックス)右右 

内野手亀澤恭平(香川オリーブガイナーズ)右左 


愛媛マンダリンパイレーツ・土田瑞起(投手)

指名候補に挙がっている冨田康祐(香川オリーブガイナーズ)は、青学時代は登板機会が少なく、リーグ戦の登板は見たことがない。彼の投球を見ることができたのは春のオープン戦であった。骨格の太い体格から力強い剛球に目が留まり、リーグ戦で実績を重ねてほしいと思っていた投手であった。大学卒業後、香川オリーブガイナーズでクローザーとして活躍を見せている。

富永一(徳島インディゴソックス)は、最速148キロのストレートを投げ込む本格派。リリーフとして18セーブを挙げるだけではなく、30イニングを投げて54奪三振、防御率16.20と驚異的な奪三振率を残した。

同じくリリーフとして防御率1.74と安定した成績を残した入野貴大(愛媛マンダリンパイレーツ)は、右スリークォーターから最速147キロのストレートに多彩な変化球を投げ分ける。先日、行われたフェニックスリーグのハンファイーグルス戦では、先発起用され、最速144キロを計測したストレートを武器に6回8奪三振1失点と好投を見せている。

間曽晃平(新潟アルビレックス)は、神奈川大時代よりもスピードアップするなどの成長を見せている。当時は130キロ台後半のストレートを投げる平均的な投手だったが、独立リーグの2年間で球速を伸ばし、今では常時140キロ台を計測するまでに進化した。大学時代の印象とは、がらりと変わった投球で、投球の完成度も高くなった。成績としては、リリーフとして47試合に登板し、リーグ1位となる防御率1.65を挙げた。新潟アルビレックスで面白いと思ったのは、同リーグ防御率2位の雨宮敬。ローテーションに定着し、11勝を挙げている。骨格の太い体型から投げ込む140キロ中盤のストレートと切れのあるスライダーに目が留まった。

捕手の山村 裕也(徳島インディゴソックス)は、大学時代(大商大)からドラフト候補として注目されたが、当時は不調に終わり、指名から漏れていた。マイナーリーグ行きの話もあったが、白紙となり、独立リーグで2年間実力を磨いた。打撃成績は、44試合に出場し、打率319と高打率を残している。四国Plusリーグ屈指の捕手として指名されるのか、気になるところだ。

亀澤恭平(香川オリーブガイナーズ)は、大学時代(環太平洋大)にも志望届けを出したが、指名から漏れた。神宮大会で安定した守備とバットコントロールの良さを披露し、気になっていた選手であったが、独立リーグでは打率.303、3本塁打、21打点、26盗塁と俊足巧打の選手らしい成績を残している。

今回は、情報量が少なかったため、個人的なチョイスになってしまったことをご了承していただきたい。プロを目指すため、独立リーグで必死に実力を磨いてきた選手たちに吉報が届くのか。ドラフト当日を楽しみにしたい。

(文=編集部河嶋 宗一

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