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第5回 【2015年 独立リーグ編】夢実現の可能性が高い独立リーガーを紹介!2015年10月20日
【目次】
[1] 投手は松本 直晃、吉田 嵩の2人に注目
[2] 野手は香川オリーブガイナーズの3人の野手が人気株か
独立リーグの選手が置かれる立場はいつでも厳しい。
大学、社会人の選手たちと天秤にかけられ、彼らを凌駕するような能力がなければ本指名される可能性も低い。育成枠で入団しても1年目から活躍できなければ、早期で戦力外にされるケースも多い。
それでも夢を追いかけ続け、今年のドラフト候補に挙がる選手たちをピックアップした。
投手は松本 直晃、吉田 嵩の2人に注目

吉田 嵩(徳島インディゴソックス)
2013年のドラフトで中日ドラゴンズに2位指名を受けた又吉 克樹(2013年インタビュー【前編】 【後編】)の活躍により注目が高まっている四国アイランドリーグPlusだが、やはり今年も四国に好投手に多く登場する。
その中でも一番の注目株が松本 直晃(香川オリーブガイナーズ)だ。
この投手は経歴が独特で、環太平洋大学時代までは内野手で又吉のチームメイト。卒業後は医療法人養和会に就職し、そこで投手に転向。昨年、四国アイランドリーグplusの関西開催のトライアウトを受ると、140キロ後半の速球を投げて猛アピールを見せ、香川オリーブガイナーズに入団した。
松本は本格転向1年目とは思えない投球を見せ、41試合に登板し、4勝1敗6セーブ、防御率1.00と実に素晴らしい成績を収めた。その成績が示す通り、落ち着いたマウンド捌きを見せており、想像以上に実戦向きの選手。まだ投手経験が少ないので肩の使い減りもなく、さらにシーズン前後期と、連戦が続いた北米遠征を乗り切ったタフさは大きく評価されるだろう。
吉田 嵩(徳島インディゴソックス)は、海星時代、最後の夏に甲子園出場を果たし、最速145キロのストレートを投げ込み潜在能力の高さを披露したが、それまでの実績が少なかったため、指名する球団はなかった。大学に進学する話もあったが、吉田は1年でも早くプロ入りすることにこだわり、独立リーグでプレーすることを選んだ。
そしてこの1年間で徳島のエース格へ成長。18試合を投げ、5勝4敗、防御率2.16、4完投と先発完投型として活躍を見せた。上半身、下半身が連動したフォームから繰り出す140キロ台の速球は伸びがあり、カットボール、スライダーと高卒1年目にしては完成度が高く、伸びしろもたっぷりということで人気になりそうだ。
福永 春吾(徳島インディゴソックス)はステップ幅が狭い投球フォームから繰り出す145キロ前後の速球、縦の変化球が嵌ったときは簡単には打たれないが、単調になる傾向があり、いかに引き出しを増やすか、また走者を背負ったときに自分の間合いで投げられる投球術の、さらなるステップアップがカギになるだろう。
またBCリーグでは、藤岡 雅俊(福井ミラクルエレファンツ)は140キロ後半の速球で押す投球が持ち味の本格派。今季は、リーグ2位の奪三振(108)、リーグ3位の防御率(1.85)、10勝と先発として活躍を見せたシーズンとなった。まだ21歳の若手ということで、需要がある投手だ。
篠田 朗樹(武蔵ヒートベアーズ)は、これまで先発・抑えと活躍し、今季は12勝5敗と安定した実績を残している。また、長く活躍している投手となると今季13勝の間曽 晃平(新潟アルビレックスBC)も面白い存在だ。
コラムに登場する注目選手のインタビューは以下から
松本 直晃投手 vol.1(2015年04月10日公開)
松本 直晃投手 vol.2(2015年04月14日公開)
松本 直晃投手 vol.3(2015年04月21日公開)
吉田 嵩選手(2014年10月22日公開)
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