第10回 NPBで活躍する独立リーグ出身選手たち2015年05月20日
【目次】
[1]オリックスの「新4番」 カラバイヨの「凄みがかった」独立リーグ時代
[2]変わらない「全力」 亀澤 恭平内野手(中日ドラゴンズ)に見る独立リーグ出身者の強み
[3]NPB連続ホールド記録を出したバリオスも実は……。 彼らに続け、独立リーグ出身者たち
NPB連続ホールド記録を出したバリオスも実は……。
彼らに続け、独立リーグ出身者たち

寺田 哲也投手(東京ヤクルト)
今年初登板でのNPB初ホールドから16試合全てでホールドを記録し、NPB新記録を打ち立てた福岡ソフトバンクホークスのベネズエラ人右腕、エディソン・バリオス。実は彼も2011年・関西独立リーグ・神戸サンズで9試合登板・6勝1敗の成績を残した後、福岡ソフトバンクホークスに入団した「独立リーグ出身選手」の1人。
パ・リーグでは他にも東北楽天ゴールデンイーグルスで入野 貴大(2008~2012年・愛媛マンダリンパイレーツ、2013~2014年・徳島インディゴソックス所属)が一軍6試合に登板。北海道日本ハムを自由契約後、2013年・愛媛マンダリンパイレーツに一年間所属した金森 敬之も、今季は千葉ロッテマリーンズ2年目にして貴重な中継ぎの一役を担っている。
セ・リーグの独立リーグ出身選手も各球団で今季一軍ベンチに入る選手が。巨人では昨年1球でNPB初勝利を手にした土田 瑞樹(2008~2010年・長崎セインツ<解散>・2011年・愛媛マンダリンパイレーツ所属)が早くも2試合に登板。東京ヤクルトスワローズ・三輪 正義(2005~2007年・香川オリーブガイナーズ所属)は今季も貴重なバックアッパーとして一軍に名を連ねる存在。
試合出場こそ果たせなかったが、東京ヤクルトスワローズ・星野 雄大捕手(香川オリーブガイナーズ2012年所属)・寺田 哲也投手(新潟アルビレックスベースボール・クラブ2010~2013年・香川オリーブガイナーズ2014年所属)、横浜DeNAベイスターズ・靍岡 賢二郎捕手(愛媛マンダリンパイレーツ2010年所属)も一軍登録メンバーに名を連ねた。
現在、NPB育成派遣選手を含め独立リーグを経験し、現在NPBでプレーする選手は計30名(福岡ソフトバンク:3名、オリックス6名、北海道日本ハムファイターズ1名、千葉ロッテ1名、埼玉西武ライオンズ1名、東北楽天1名、巨人2名、広島5名<うちNPB育成派遣4名>、中日3名、横浜DeNA4名<うちNPB育成派遣選手1名>、東京ヤクルト3名)。
彼らには今はたとえ二軍や三ケタ番号の育成選手の立場であったとしても、フランシスコ・カラバイヨ、亀澤 恭平、エディソン・バリオスのように晴れの一軍での活躍を虎視眈々と狙ってほしい。その力は自分のため、チームやファンの皆さんのためだけでなく、独立リーグで闘う者たちに先鞭と前に進む勇気を与える原動力となる。
コラムに登場した選手の記事は以下から
入野 貴大選手インタビュー(2013年11月19日公開)
入野 貴大投手&殖栗 正登トレーナー 対談 vol.1(2015年1月25日公開)
入野 貴大投手&殖栗 正登トレーナー 対談 vol.2(2015年1月26日公開)
入野 貴大投手&殖栗 正登トレーナー 対談 vol.3(2015年1月27日公開)
寺田 哲也投手インタビューvol.1(2014年12月06日公開)
寺田 哲也投手インタビューvol.2(2014年12月08日公開)
寺田 哲也投手インタビューvol.3(2014年12月11日公開)
寺田 哲也投手インタビューvol.4(2014年12月13日公開)
寺田 哲也投手インタビューvol.5(2014年12月15日公開)
(取材・写真:寺下 友徳)
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