第47回 森 亮太外野手(福井ミラクルエレファンツ)vol.2「様々な経験と学習を糧に『脚』で勝負する」2015年05月05日

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森選手インタビューvol.1はこちらから! 「『天性』を『習性』に変え、今年こそNPBへ」

【目次】
[1]福井ミラクルエレファンツで学んだ「走塁技術」
[2]高校球児にも役立つ走塁技術練習の一端 / 「脚」を守備・打撃でも活かし、さらなる走塁技術も
[3]2年目、NPBへ勝負をかける

「天性」。平均値から飛び抜けた稀有な能力を有する選手が受ける呼称である。野球選手で言えば打力・走力・肩etc。様々な部分があるだろう。昨年、ルートインBCリーグ・北陸地区(当時区分け)で前期2位・後期3位の福井ミラクルエレファンツにもそんな「天性」あふれる外野手がいる。

 森 亮太。「6秒0」なら超俊足の仲間入りとなる50メートル走では驚異の「5秒7」。かつ遠投も100m。昨年は至学館大卒のルーキーながら、リードオフマンとして70試合で28盗塁。NPBスカウト陣からも注目を集める存在にのし上がる。しかし、運命の2014年10月23日・プロ野球ドラフト会議。「もり りょうた」の名は最後まで呼ばれることはなかった……。

 そして迎えた勝負の2年目。試行錯誤を重ね、「天性」を「習性」に変えようとする韋駄天が、「天性」の野球履歴と「習性」への決意を語る。

 悩みに悩んで「独立リーグ入り」を決めるまでを語ってもらった第1回に続き、第2回では福井ミラクルエレファンツでの1年間で学んだ「心技体」や高校球児にも役立つ「走塁」の原理について。そしてNPBへ真の勝負をかける2年目の決意が述べられる。

福井ミラクルエレファンツで学んだ「走塁技術」

森 亮太外野手(福井ミラクルエレファンツ)

――第1回の最後で言われていたように、最初はいいイメージのなかった独立リーグですが、福井ミラクルエレファンツ入団時の印象は?

森 亮太外野手(以下、森) とにかく最初は練習が長くてきつかったですね。毎日朝から夕方まで。けっこうしんどかったです。9時から練習で、キャッチボール、シートノック。そこから内野だけのノックがあったり外野だけのノックがあったりしてそれで昼休憩があって、午後からバッティング。その後自主練に入るんですけど……自主練って言っても強制練習なんで(笑)。
内野手はひたすらノック。外野とかキャッチャーとかはバッティング。終わるのが16時ぐらいです。

――福井で学んだことはどんなことですか?

 まずは走塁技術、盗塁です。僕は足こそ速かったですけど学生時代、盗塁は自分から進んでしなかったですし、サインが出たら走るぐらいの気持ちだったんです。けど、こっちに来てスタートの練習からスライディング、反応とかを学びました。

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プロフィール

森 亮太
森 亮太(もり・りょうた)
  • 生年月日:1991年12月12日
  • 身長/体重:179センチ/71キロ
  • 投打:右投左打
  • ポジション:外野手(野球を始めた時から)
  • 50m走5.7秒 遠投100m
  • 出身:愛知県豊田市
  • 経歴:豊田市立古瀬間小→豊田市立益富中(豊田南クラブ<軟式>)→愛知県立三好高→至学館大→福井ミラクルエレファンツ(2年目)
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