厳しい環境で闘うことが修行となる

――5月11日の北米遠征概要会見冒頭、現在動画サイト「youtube」にUPされている動画にもありましたが「修行」という「四国」に合ったキーワードも……。

鍵山 誠CEO（以下、鍵山）　八十八か所（四国遍路）とのマッチングですね。その通りです！僕は四国アイランドリーグplusを、選手にとって「虎の穴」「厳しい修行の場」にしていきたいと思っています。これまで以上に、精神的にも体力的にも厳しい環境を提供する。そうすると「四国アイランドリーグplusはすごく厳しい環境の中でリーグ戦もするし、リーグの間には1万キロ以上離れた場所で北米独立リーグと17連戦で闘う」これ自体が価値になる。付加価値となり、新しい価値になるんです。

　これらのことはNPBでもしていません。この1つ1つを経験することがリーグの価値、選手の価値を上げていくんです。四国の地に修業の場である八十八か所があるように、四国アイランドリーグplusは選手にとって修業の場・修練の場になります。

　厳しさを求めてくる人たちにとって「いい場所」。ハードな環境で自分を変えたい人々にとって「変われる場所」。これまで通りのことをマイペースで進めるのではなく、これまで以上に自分を成長させたい人たちが、このリーグへ来てほしいと思いますし、四国アイランドリーグplusはそういう場所であるべき。そして先ほど話したようにそうすることが価値を高めることにつながると僕は信じています。

――実は、この話は選手達だけに当てはまるわけではなく、監督・コーチ陣・チームスタッフにも当てはまることですよね？

鍵山　全部そうです。今回の北米遠征についても、準備に十分な時間や資金もない中でどのようにやりくりして、いい遠征にしていくかを考えた末、出来上がったものです。

――逆に言えば、そこで成功することができれば、どんな社会でも勝ち抜くことができる。

鍵山　おっしゃるとおりです。そういった成功が四国アイランドリーグplusにとって1つの価値となる。ここをよりブラッシュアップしていく意味では、今回の北米遠征はよりいい機会になると思っています。