愛媛マンダリンパイレーツ 2年連続四国アイランドリーグplus総合Vを全冠制覇で飾る!

愛媛マンダリンパイレーツ 2年連続四国アイランドリーグplus総合Vを全冠制覇で飾る!
2016年・四国アイランドリーグplusのペナントはオレンジに染め尽くされた~さる9月21日(水)に愛媛県松山市にある坊っちゃんスタジアムで行われた「四国アイランドリーグplus2016チャンピオンシップ」(3戦先勝方式)第2戦。
前日同球場の第1戦でエース・正田 樹を立ててリーグ戦年間勝率2位の徳島インディゴソックス(以下、徳島)に8対4で快勝。前後期連続優勝による1勝のアドバンテージを加え、総合優勝へ王手をかけた愛媛マンダリンパイレーツ(以下、愛媛)は、この試合でも弓岡 敬二郎監督が掲げる「守りから入る野球」を実践した。
先発の伴 和馬は、3回表二死二塁から徳島1番二塁手の橋本 球史に右越先制二塁打を許すも、その後は持ち前の粘り強いピッチングで5回を3安打1失点。その後はソフトバンク3軍戦から台頭した左腕・樽見 真寿樹、元オリックス・バファローズの柴田 健斗、元横浜DeNAベイスターズの左腕・古村 徹とつなぐ無失点リレーで、8回表まで徳島に追加点を与えない。
そして反撃ののろしをあげ、試合を決めたのは彼らをリードする女房役かつキャプテン・鶴田 都貴のバットであった。まずは4回3分の2を被安打6ながら無失点の好投を見せた左腕・宇田 一貴の後を受けた徳島2番手・橋本 直樹を攻めた6回裏二死一・二塁。「インコースに詰まっていた」ストレートを中前にしぶとく落とす同点打を放つと、8回裏には二死二塁で再び打席に。弓岡 敬二郎監督に「お前が決めてこい」と背中を押され、「男気を受け取った」打球は三塁線を際どく抜く決勝二塁打に。二塁ベースに到達した瞬間、土を叩いて喜びを表現する鶴田の姿に、一塁側ベンチと866人が詰めかけたスタンドは大いに盛り上がった。
そして9回表、2年連続四国アイランドリーグplus総合優勝・ファイナルカウントダウンへのマウンドに立ったのは元チャイニーズ・タイペイ代表の陽 建福。陽は二死後に安打を許すも代打に出てきチャイニーズ・タイペイ代表での朋友・張 泰山を一塁フライに打ち取りゲームセット。愛媛マンダリンパイレーツ、2年連続四国アイランドリーグplus総合優勝を2連勝で達成。2016年9月23日21時33分。坊っちゃんスタジアムのマウンド上には歓喜の輪が広がる。「愛媛は豊富な投手陣がいたが、ウチは1年を通じて戦う体力がなかった」徳島・中島 輝士監督が悔しさいっぱいに振り返った通り、愛媛の力強さが目立ったチャンピオンシップとなった。
これで愛媛マンダリンパイレーツはリーグ前期、後期、ソフトバンク杯、チャンピオンシップの4タイトルを手中に収める「全冠制覇」を達成。これは2014年の徳島インディゴソックス以来2度目となる快挙となる。
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