- トップ
- インタビュー
- 2013年インタビュー
- サウス ディオーネ 宮原 臣佳 選手
第9回 サウス ディオーネ 宮原 臣佳 選手2013年12月04日
【目次】
[1]勝つには選手の個々の能力だけではない、と伝えたかった
[2]3年目の今年は気合が違った
[3]エースで4番を背負って
[4]新たな宮原臣佳を見せます!
3年目の今年は気合が違った

――今季、開幕前に田中 幸夏キャプテンにお話を聞いたときには「うちは打撃も守備も繋いでいくチームだ」と言っていました。その思いは、チーム全員が共有していたのですか?
宮原 うーん、共有できていたのは限られたメンバーだったのかもしれないです。そこがディオーネに足りなかった部分かもしれません。去年までレギュラーだった選手ばかりではなくて、今年から出始めた選手も多かったので、そういう意味で全員が同じ考え方を持っていたかどうかはわかりません。それが、中盤、後半に失速した原因だと思います。チームをもっと引っ張っていけなかったというのは先輩としても力不足だったと思います。
――今季、ディオーネの外野陣は主に、レフト・江嶋 あかり選手、センター・橋本 ひかり選手、ライト・川崎 ひかる選手が務めていました。さっき言っていた「外野が弱い」というのは最初からの課題だったのですか?
宮原 今季、チームの振り分けが発表されたときに、例えばウエストフローラと比べると、あのチームには三浦 伊織選手、中村 茜選手がいて、自分たちには核となる選手がいなかったので、「外野はもっと鍛えなきゃいけないね」というのは、みんなで話し合っていました。
――今年はプロ3年目。開幕時には「今年は自分がチームを引っ張っていく」と宣言していました。その点はクリアできましたか?
宮原 そうですね。それは投手陣の中ではできていたと思います。神村学園の後輩の植村(美奈子)には、自分のこれまでの経験を伝えることができたし、いろいろアドバイスをすることもできたと思います。
――ディオーネは神村学園OGが多いですよね。厚ヶ瀬 美姫選手は高校時代の同級生ですが、田中 幸夏選手、橋本 ひかり選手、新原千恵選手と先輩選手もいれば、植村 美奈子選手、早田 咲紀選手、江嶋 あかり選手などの後輩もいました。その辺りはやりにくくはなかったですか?

宮原 学生時代には入れ違いの先輩が多かったので、普通に人生の先輩としていろいろと相談ができたのでよかったです。チーム状況がよくないときには話しやすかったし、年上の方たちには頼りにさせてもらいました。年下の子たちとのコミュニケーションについても何も問題はなかったです。
――開幕直後にインタビューしたときには、「今年は相手をねじ伏せるピッチングをしたい」と言っていました。それはクリアできましたか?
宮原 途中、途中でできないときもありましたね。それは自分の精神面、技術面の力不足だったと思います。そこを乗り切って勝ちを拾えなかったのは、今でも悔しいです。個人的にはすごく調子が悪かったとか、年間のペース配分を間違えたとか、そういうことはなかったんです。でも、打撃は水物なので打てないときもあったし、「守備のチームだ」と言いながら、エラーが続くこともあったし、そういうときに踏ん張れなかったのが悔しいです。
――最終的に最多勝を逃しましたが、12勝をマークできた要因は?
宮原 今年は本当に調子がよかったと思いますね。タイトルの行方は最後の最後までわからなかったので、本当に狙っていたんですけどね…。先発として起用してもらっているからには、その試合に責任があるわけだし、チーム事情としても、3年目の私がどんどん出て行かないといけないし、今年は今までよりも気合いが違いました。あとは、川口(知哉)監督に自分の持っているものを新たに見つけ出してもらったのも大きいと思います。
――それは具体的にはどういうことですか?
宮原 川口監督からは「お前のレベルはそんなものじゃない」とか「お前の持っている力はそんなものじゃない」と1年目から言われていたんです。それがあったから、プロで頑張ることができたし、京都アストドリームス時代に優勝もできなくて悔しかったので、「今年こそは」と気持ちも違っていました。そして、今年はさらに高いレベルを監督から求められていたので、それが今年の結果につながったと思います。

- 宮原 臣佳(みやはら・みか)
- 所属:神村学園(女子硬式) - 倉敷ピーチジャックスレディース(女子硬式) - ドリームス('11・'12)
- 出身地:奈良県
- ポジション:投手
- タイプ:右投右打
- 身長:169センチ
- 上記データは掲載時のものとなります。